ディセンターメルマガをご覧の皆さま、こんにちは。
私の住む埼玉県の郷土の英雄というと、ほとんどの方が「誰も思いつかない」と言うと思うのですが、県内で商売をする家に生まれると比較的早く教えてもらうのが渋沢栄一ではないでしょうか。
渋沢栄一は、今度一万円札の顔になる人で、来年の大河ドラマの主人公です。
私は、じっちゃんに商売…というか人生の基礎を教えてもらいました。(詳しくは、その頃を題材として小説を書きましたので、よろしかったらどうぞ…『じっちゃんと僕の1か月』【Amazon】http://amzn.asia/8RhIX4T)
そのじっちゃんが言っていたことと、渋沢栄一の言うことが酷似しています。郷土が一緒なので同じ考え方だった、そもそも商売にとって根底となる概念なので同じに見える、じっちゃんが渋沢栄一をフィーチャーしていた・・・など、様々な理由が考えられますが、鬼籍に入って30年以上のじっちゃんに聞いてみるわけにもいかないので真相は不明です。
さて、話を戻します。
埼玉県では、特に出身地の深谷を中心に、来年放送される渋沢栄一の大河ブームに備えているのですが、それをお手伝いすべく、ここ数か月で渋沢栄一と名のつく本を10冊以上乱読してみました。
結果、気づいたことは、「コロナ後の日本の危機を救う考え方がここにあるのではないか」ということです。
もともと、若干渋沢オタクぎみだった私にとって知らなかった情報はほとんどありません。
でも、改めて情報を整理してみると、今、渋沢栄一が注目されるのは必然なのではないかと、感動すら覚えます。
「そんなすごい人なのになんで知名度が低いの?」と疑問に思われる方もいるかもしれません。
その原因として考えられるのが、「当たり前のことを当たり前にやること(渋沢栄一は「常識」と表現しています)」これが大事、という考えが根底にあるからだと思います。また、それを自分の考えや言葉として説いたのではなく、「論語」で進めたからだと思います、が、いやいや、とんでもない。今回私は論語も読み返してみましたが、孔子の考え方を渋沢栄一が(少なくとも当時は)完成させたと言っても過言ではないと思います。
そんな素晴らしい渋沢栄一をこのメルマガでもたまに紹介させていただければと思いますが、今回は一つだけ。
「まずは目の前の仕事にモチベーションを持って全力で取り組みなさい。結果なんて後からついてくる糟(カス)のようなものだ」
コロナの最中、悲観的なことが多すぎで、将来が見えず、何をして良いのかが分からない…そんな悩みを持った方も多いかと思います。また、努力しようにも「そんなことをやって何になる」と思っている自分がいることも多々あります。
でも、意思を固め、結果に固執しすぎずに、まずは目の前の仕事を一つ一つ片付けていく…そうすれば結果は後からついてくるし、見ている人は評価してくれる。仮に結果が出なくても良いじゃないか、そもそも全ての行動がすぐに結果に直結するわけじゃないのだから…
それにしても結果を「糟」だなんて…ちなみにウチのじっちゃんは「鼻くそ」って言っていました。昔の(田舎の)人は口が悪いですね…
好評だったらこのシリーズ(じっちゃんと渋沢栄一翁の教え)も続けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
(2020年9月5日発行メルマガより)
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