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ディセンター

コロナショック後どうやって反撃すべきか?その⑨(20201105メルマガより)

ディセンターメルマガをご覧のみなさま、こんにちは。

今まで9回にわたってお話してきたコロナ後の経営を考えるシリーズですが、いよいよ、今回が最終回です。

(今までの復習をしたい方はこちら)→ https://www.decenter.biz/blog

本日は、ヒトについてです。

商品・サービスのところでも述べましたが、ビジネスの中心は「商品・サービス」です。

しかし、「事業は人なり」という言葉もあるくらい、ヒトに関する要素が一番大事なのではないかと言われていますし、実際に、どんなに良い戦略があったとしても、人がなければ実行できません。

イノベーションマトリックスにおいても、下の3マスが、事業の土台と言え、さらにヒトはその真ん中で有形資産と無形資産を両手にしっかりと掴みながら、ビジネスモデル全体を支えるポジションにいます。

コロナ禍においてはある意味緊急事態ですので、ここでヒトの問題により事業が崩れた場合は、それ以前からあった潜在的問題が、コロナ禍という外部環境の影響がきっかけとなり顕在化した結果と言えます。

あの緊急事態を乗り切ったのだから、自分の組織は大丈夫だと考えるのは早急かもしれません。

実は、組織は外に明確な敵がいる緊急事態の時はむしろ結束するものです。そして、その緊張状態が緩んだ時に崩壊を迎える例が非常に多いのです。

これは社長を長年やってきている私にも起こっていることですが、コロナ禍後、業績を取り戻そうと必死に働き出した時に、ふと、「こんなつらいことやらなくても良いのではないか?」と頭をよぎることがあります。

社長として、業績を取り戻したいのですから、仕事が入ったことはとても嬉しいことです。その仕事もやりがいがあり、会社の発展につながるもので、かつ、コロナ禍以前にもやっていた仕事です。ですから、仕事をしている際には充実感も満足感もあります。

でも、仕事が終わり、明日の仕事に備え移動し、自宅の近くに駅に戻った午前0時の駅で、明らかに「やりたくない」と思ってしまいました。

楽な時間に慣れてしまったのではないか?歳をとり体力や気力が弱くなってしまったのではないか?

様々な原因が考えられますが、一番の原因は「明確な志」やこういう方向に進むのだという「ビジョン」が薄くなってしまったことだと思います。

今、世の中が混とんとしています。多くの会社が業績を落とし、正直言って、そのリーダーである社長の中には不安でしょうがない方も多いと思います。自信を持って、こうなるので、こういう方向に行けば良いと思える方は少数でしょう。

でも、これは、リーダーの下にいる人も同じ、いや、それ以上かもしれません。

コロナ後の「ヒト」で何が一番大事なのか?

それは“ビジョン”です。

まず、自分たちをよく見直し、「自分たちのアイデンティティは何か?」を考えましょう。

そして、「もっとも大切にしているものは何か?」、「最終的に守らなければならないものは何か?」を深く考えるのです。

コロナ後は、今まで持っていたもの、大切にしていたものをそのまま保有することができなくなることも想定されます。もちろん手に入れるものもあるでしょう。

そして、行くべき方向(ビジョン)を示す。そのビジョンを共有できるもので組織を構成するのです。

組織は戦略に従う。戦略(ビジネスモデル)が変われば組織が変わるのはむしろ当然です。

イノベーションマトリックスの他のマスとの関連性を考えながら、適切な「ヒト」を考えることが重要なのです。

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